【初心者向け】Linuxでよく使う基本コマンドまとめ|最初に覚えておきたい操作一覧

Linux

Linuxを学び始めたばかりの方の中には、
「どのコマンドから覚えればいいのかわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか。

Linuxはコマンド操作が中心なため、それがわからないと何もできません。

本記事では、初心者の方がまず覚えるべき基本コマンドに絞り、
ファイル操作や検索のような基本的な操作を自力でできる状態となるよう

  • 最初に覚えておきたい基本コマンド
  • 実際の操作例
  • つまずきやすいポイント

を中心にまとめています。
これからLinuxコマンドを覚えたい方は、まずは本記事の内容を参考にしてみてください。

Linux基本コマンド一覧

Linuxには多くのコマンドがありますが、
初心者の方が最初に覚えておきたいものは大きく次の4つに分けられます。

  1. ファイル・ディレクトリ操作系コマンド
  2. 検索系コマンド(文字列検索・ファイル検索)
  3. システム情報の確認系コマンド
  4. システム管理系コマンド

まずは「ファイル・ディレクトリ操作」から順番に見ていきましょう。

ファイル・ディレクトリ操作の基本コマンド

Linux環境の作業では、ファイルやディレクトリの操作が最も基本になります。

実際の作業も、

  • ファイルの確認
  • ディレクトリ移動
  • 新しいディレクトリの作成

といった操作の繰り返しで進めていきます。

ls(ファイル一覧表示)

ディレクトリ内にあるファイルやディレクトリを一覧表示するコマンドです。

【よく使う場面】

  • 現在のディレクトリにどんなファイルがあるか確認するとき
  • ダウンロードしたファイルが正しく保存されているか確認するとき

【使用例】

$ ls
file1.txt  file2.txt  dir1

ファイルやディレクトリの一覧が表示されます。
特に削除や上書きなどの操作を行う前に ls で中身を確認しておくと、
意図しないファイル操作を防ぎやすくなります。

【補足】
より詳細な情報(権限や更新日時など)を表示したい場合は、-l オプションをつけます。

$ ls -l
-rw-r--r-- 1 user user  1234 Jan  1 12:00 file1.txt
-rw-r--r-- 1 user user  5678 Jan  2 13:00 file2.txt
drwxr-xr-x 2 user user  4096 Jan  3 14:00 dir1

先頭の「d」はディレクトリ、「-」はファイルを表しています。

また、ディレクトリにファイルが大量にある場合、
通常のls では対象のファイルを探すのが大変なこともあります。
そんなときは、-tr オプションをつけると便利です。

$ ls -tr

-t オプションは更新時間順、-r は逆順となるよう表示を並び替えられます。
これにより、最近更新したファイルが最後に表示されます。

cd(ディレクトリ移動)

作業するディレクトリを移動するコマンドです。

【よく使う場面】

  • 特定のディレクトリに移動して作業したいとき
  • 別のディレクトリにあるファイルを操作したいとき

【使用例】

$ pwd
/home

$ cd /home/user

$ pwd
/home/user

このように、cd コマンドを実行すると指定したディレクトリに移動します。

【補足】
cd コマンドで移動した後は、pwd で現在のディレクトリを確認することで、
間違ったファイルを操作してしまうなどの作業ミスを予防できます。

pwd(現在のディレクトリ表示)

現在作業しているディレクトリのパスを表示するコマンドです。

【よく使う場面】

  • 今どのディレクトリで作業しているかを確認したいとき
  • cd コマンドで移動したあとに、正しく移動できたか確認したいとき

【使用例】

$ pwd
/home/user

現在のディレクトリのパスが表示されます。

mkdir(ディレクトリ作成)

新しいディレクトリを作成します。

【よく使う場面】

  • 開発作業などの作業用ディレクトリを新しく作成したいとき
  • ファイルを管理するためにディレクトリを分けたいとき

【使用例】

$ mkdir test

「test」という名前のディレクトリが作成されます。

【補足】
すでに同じ名前のディレクトリが存在する場合は、エラーになります。

rm(ファイル削除)

ファイルやディレクトリを削除するコマンドです。

【よく使う場面】

  • 不要になったファイルを削除したいとき
  • 作業途中で作成した一時ファイルを整理したいとき

【使用例】

$ rm file.txt

「file.txt」というファイルが削除されます。

【補足】
ディレクトリを削除する場合は、-r オプションをつける必要があります。

$ rm -r test

削除するディレクトリ内のファイルも含めて削除されます。

【注意点】
rm コマンドで削除したファイルやディレクトリは、基本的に元に戻すことができません
削除する前は、削除しても問題ないことを必ず確認してください。

ちなみに、筆者は過去に一度、削除してはいけないディレクトリを削除してしまい、
原状復帰するために大変な思いをしました……。
内容次第によっては、多くの人に迷惑をかける結果にもなります。
ファイル・ディレクトリの削除は、気をつけて実行することを心がけましょう。

検索でよく使う基本コマンド

Linuxでは、ログ解析や設定ファイルの内容を調べるためなど、
特定の文字列やファイル名でファイルを探す場面が頻繁にあります。

作業を効率よく進める上で、検索系のコマンドも必要不可欠です。

grep(文字列検索)

ファイル内に含まれる特定の文字列をもとに、ファイルのありかを検索するコマンドです。

【よく使う場面】

  • 試験ログのファイルからエラーを探すとき
  • 設定ファイル内で特定の項目を確認するとき

【使用例】

$ grep error log.txt
[2026-03-20 12:01:23] error: failed to start service
[2026-03-20 12:05:47] error: invalid configuration

上記の例では、log.txt の中から “error” の文字列を含む行が表示されます。

【補足】
大文字・小文字を区別せずに検索したい場合は、-i オプションをつけます。

$ grep -i error log.txt
[2026-03-20 12:01:23] Error: failed to start service
[2026-03-20 12:05:47] ERROR: invalid configuration
[2026-03-20 12:10:12] error: missing file

ディレクトリ内を再帰的に検索したい場合は、-r オプションをつけます。

$ grep -r error /var/log/
/var/log/syslog:Mar 20 12:01:23 server error: failed to start service
/var/log/nginx/error.log:Mar 20 12:05:47 error: invalid configuration

-n オプションをつけることで、指定した検索ワードが含まれる場所(行番号)も合わせて出力されます。

$ grep -n error log.txt
3:error: failed to start service
8:ERROR: invalid configuration
12:error: missing file

find(ファイル検索)

指定したキーワードをファイル名に含むファイルのありかを検索するコマンドです。

【よく使う場面】

  • 複数ディレクトリに散らばった特定の名前のファイルを探したいとき

【使用例】

$ find /home -name test.txt
/home/user/documents/test.txt
/home/user/downloads/test.txt

上記の例では、/home 以下のディレクトリから test.txt という名前のファイルを検索しています。

【補足】
大文字・小文字を区別せずに検索する場合は、-iname オプションをつけます。

$ find /home -iname test.txt
/home/user/documents/Test.txt
/home/user/downloads/TEST.txt

システム情報の確認で使われる基本コマンド

Linuxでは、システムの現在時刻や日時、ハードウェア情報などを確認する場面があります。

ここでは、システムの情報を確認する際に使うコマンドを紹介します。

date(日時確認)

現在の日付や時刻を表示するコマンドです。

【よく使う場面】

  • システムの現在日時を確認したいとき
  • スクリプトやログ出力で日付を扱うとき
  • ファイルやディレクトリにタイムスタンプを付与したいとき

【使用例】

$ date
Fri Mar 20 15:30:12 JST 2026

現在の時刻が出力されます。
時刻の確認のほか、ファイル・ディレクトリ名など時刻情報を付与したいときなどにも利用されます。
フォーマットを指定することで、出力内容をカスタマイズすることもできます。

dateコマンドの活用法については、以下の記事で詳しくまとめています。
【Linux】dateコマンドの使い方まとめ

df(ディスク容量確認)

ディスクの使用状況や空き容量を確認するコマンドです。

【よく使う場面】

  • サーバやローカル環境のディスク残量を確認したいとき
  • 容量不足によるトラブルを未然に防ぎたいとき

【使用例】

$ df
Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on
/dev/sda1 52428800 20971520 31457280 42% /
tmpfs 1024000 0 1024000 0% /dev/shm
/dev/sdb1 104857600 73400320 31457280 70% /data

上記の例は、dfコマンドでディスク残量を確認しています。
デフォルトでは容量は、1Kブロック単位で表示されます。

【補足】
人間に読みやすい単位(GB / MB)で確認したい場合は、-h オプションをつけます。

$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda1 50G 20G 30G 42% /
tmpfs 1.0G 0 1.0G 0% /dev/shm
/dev/sdb1 100G 70G 30G 70% /data

システム管理で使われるコマンド

Linuxでは、ディスク操作やバックアップなどの作業をコマンドで行うことがあります。
前述のファイル・ディレクトリ操作系や検索系のコマンドに比べると
使用頻度は少ないですが、覚えておくと便利な場面はあります。

dd(ディスクコピー)

ディスクやファイルをそのままコピーできるコマンドです。
主にディスクイメージの作成やバックアップなどで利用されます。

【よく使う場面】

  • ディスクイメージを作成したいとき
  • バックアップや復元作業を行うとき
  • 開発や試験環境で容量制限のあるディスクを作成したいとき

【使用例】

$ dd if=input.img of=output.img
512+0 records in
512+0 records out
262144 bytes (262 kB, 256 KiB) copied, 0.002345 s, 112 MB/s

【補足】
誤って使用するとディスクの内容を上書きする可能性があるため、実行する際は注意が必要です。

また、開発や検証環境でディスク使用量が逼迫した環境を意図的に作りたい場合にも利用できます。
その方法については、次の記事で詳しくまとめています。
【Linux】ddコマンドで任意サイズのダミーファイルを作成|ディスク使用率を上げる方法

tar(アーカイブ作成・展開)

複数のファイルやディレクトリをまとめてアーカイブ、または展開するコマンドです。

【よく使う場面】

  • 複数のファイルやディレクトリを1つにまとめてバックアップしたいとき
  • 圧縮ファイルを展開して元のディレクトリ構造に戻したいとき

【アーカイブ作成】
次のコマンドを実行することで、dir1/の中に含まれるファイルすべてを archive.tar に圧縮します。

$ tar cvf archive.tar dir1/
dir1/
dir1/file1.txt
dir1/file2.txt

【アーカイブ展開】
archive.tar 作成時に圧縮したファイルを展開します。

$ tar xvf archive.tar
dir1/
dir1/file1.txt
dir1/file2.txt

【補足】
実行時のオプションは、 c がアーカイブ作成、 x が展開、 v が詳細表示、 fがファイル指定です。

また、後述の gzip と組み合わせることで複数のファイルをまとめて圧縮することができます。

$ tar -zcvf archive.tgz dir1/
dir1/
dir1/file1.txt
dir1/file2.txt
$ tar -zxvf archive.tgz
dir1/
dir1/file1.txt
dir1/file2.txt

解凍すると、元のディレクトリ構造のまま dir1/ とその中身が復元されます。
圧縮前のファイルとディレクトリと同じ名前が存在する場合、上書きされるため注意してください。

gzip(ファイル圧縮・解凍)

ファイルを gzip 形式で圧縮したり、圧縮したファイルを解凍するコマンドです。

【よく使う場面】

  • 大きなテキストファイル(ログファイルなど)を圧縮して保存したいとき
  • 圧縮ファイルを元のファイルに戻したいとき

【ファイル圧縮】
file.txt を圧縮して file.txt.gz に変換します。

$ gzip file.txt
file.txt compressed to file.txt.gz

【ファイル解凍】
圧縮ファイル file.txt.gz の解凍し、元のファイル file.txt に戻します。

$ gunzip file.txt.gz
file.txt restored from file.txt.gz

chmod(権限変更)

ファイルやディレクトリのアクセス権限を変更するコマンドです。

【よく使う場面】

  • スクリプトやファイルの実行権限を付与したいとき
  • 他ユーザにファイルの読み書き権限を付与したいとき

【使用例】

$ chmod 755 script.sh

上記の例では、コマンド実行後に script.sh の権限が rwxr-xr-x に変更されます。

$ ls -l script.sh
-rwxr-xr-x 1 user user 1234 Mar 20 12:00 script.sh

数字の意味は、3種類のユーザに対する読み・書き・実行の設定値です。

対象
1桁目所有者(user)
2桁目グループ(group)
3桁目その他(other)
ユーザの種類
数字権限説明
0なし
1–x実行のみ
2-w-書き込みのみ
3-wx書き込み+実行
4r–読み取りのみ
5r-x読み取り+実行
6rw-読み取り+書き込み
7rwx読み取り+書き込み+実行
権限の対応表

【注意点】
ファイルやディレクトリによって権限を間違えると、
セキュリティリスクやアクセス不可になる場合があります。

sudo

通常のユーザー権限ではできない操作を、管理者権限で実行するコマンドです。

【よく使う場面】

  • パッケージのインストールやシステム設定の変更を行うとき
  • root 権限が必要なコマンドを実行するとき

【使用例】

$ sudo apt update
[sudo] password for user:
Hit:1 http://archive.ubuntu.com/ubuntu
 focal InRelease
...
Reading package lists... Done

【注意点】
実行時にユーザーのパスワード入力が必要です。
sudo を使う場合は、システムへの影響が大きいため注意して実行してください。

Linuxコマンドを覚えるコツ

Linuxには数多くのコマンドがあり、最初からすべてを覚えようとすると負担が大きくなります。
そのため、まずはよく使うコマンドから一歩ずつ覚えていくことが大切です。

ここでは、初心者が効率よく Linuxコマンドを学ぶためのポイントを紹介します。

よく使うコマンドから覚える

Linuxのコマンドは数百種類とありますが、頻繁に使うものはそれほど多くありません。

たとえば、前述で紹介した次のコマンドは、Linuxで作業する上で基本的なコマンドです。

  • ls(ファイル一覧表示)
  • cd(ディレクトリ移動)
  • pwd(現在のディレクトリ表示)
  • mkdir(ディレクトリ作成)
  • rm(ファイル削除)
  • grep(文字列検索)
  • find(ファイル検索)

まずはこういった基本的なコマンドの役割を理解し、実際の作業で使えるようになることが重要です。

実際に手を動かして試す

Linuxコマンドは、文章を読むだけで覚えるのは難しいです。
実際にターミナルを開き、コマンドを実行して動作を確認することが大切です。

作業などでコマンド操作を繰り返すことで、Linuxの操作に少しずつ慣れていきます。
WSLなどのLinux環境を用意して、実際にコマンド操作を試すことで理解が深まります。

分からないコマンドは man で確認する

Linuxでは、コマンドの詳しい説明を確認するための manコマンド(マニュアル表示) があります。

例えば、lsコマンドのマニュアルを確認する場合は次のように入力します。

$ man ls

上記のように実行することで、
コマンドの使い方やオプションなどの詳細な説明を確認することができます。

わからないコマンドやオプションが出てきた場合は、
まず manコマンドで確認する習慣をつける と、Linuxの理解がより深まります。

また、Linuxの学習をこれから始める方は、
Linuxの基本的な考え方を次の記事でまとめているため、参考にしてみてください。
【保存版】Linux初心者は何から始める?|最初に覚える基本コマンドと学習ロードマップ

まとめ

Linuxには多くのコマンドがありますが、最初からすべてを覚える必要はありません。
まずは基本的なコマンドから順番に覚え、実際に操作しながら理解を深めていくことが大切です。

本記事で紹介した主なポイントは次のとおりです。

  • Linuxではさまざまなコマンドを使って操作を行う
  • まずは ls / cd / pwd / mkdir / rm などの基本コマンドから覚える
  • 検索や情報確認では grep / find / date などがよく使われる
  • 分からないコマンドは manコマンド でマニュアルを確認できる

Linuxコマンドは、実際に手を動かして試すことで理解しやすくなります。
基本操作に慣れてきたら、少しずつ新しいコマンドやオプションも学んでいくとよいでしょう。

本サイトでは、Linuxコマンドや開発に関する内容を初心者向けにもまとめています。
Linuxの基礎を学びたい方は、学習の参考として他の記事もぜひご覧ください。

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